上石津 地車観察
縁隅木が新調されています。(以前の後縁隅木は丸に三つ柏紋でした)
番号持ちも新調。神社縁の戎さまです。(石津神社は日本最古の戎神の宮)
脇障子竹ノ節も新調。下部の正方形の彫刻中央には「丸に三つ柏」が刻まれています。(大脇兜桁も新調されているかと。)
コブシも四方新調。脇障子柱についても同一図柄で彫り変えられています。
ここ昨今の地車は、台木交換による台幅拡張でコブシの下部が梃子掛け(外側)より内へ入り込んでいる地車をよく見かけるような気がします。
大きな台木を入れることにより安定感も増すことでしょう。
三方正面には「神石」と刻まれている
これはかつて、上石津村が市村と踞尾村と合併し神石村と呼ばれていた時代の名残でしょうか。(踞尾村は後に独立)
地車復活までの地車は、法被・提灯など神石と称していた様です。
しかしながら、地車と異なる町名を三方正面に採用しているのはかなり稀だと思います。
平成8年の購入時、町名旗・幟・吹きチリ・金縄等化粧一式新調されています。
余 談
地車制作 隆匠にて大修理された地車で、春木中町の梃子掛けにあ伊勢込みがあります。(上部の溝はありません)
H14年:角田、H15年:山直中町、H16:安松、H18:春木中町・原田・豊田、H21:上石津・御幸辻
と大修理を手掛け、その殆どが台木交換を始め、屋根も新調されています。