2009年5月17日 岸和田市八幡町 帰町
この日は、八幡町地車が新調以来の大修理を終え、町内に帰ってきました。
7時48分、弥栄神社前にトレーラーが到着
雨が予想された為、万全の体制で運ばれます。
前後には、「大義」の意匠
ガレージ内へ入れます。(以前は屋根付きのガーレジがありましたが、JAの駐車場になった様です。)
5時50分、地車を降ろします。
8時いよいよカバーを外します。緊張の一瞬ですね。
なんというデザイン。ホロのデザイン革命です。(ベージュ色・枡合上の切り込み・右端に大きく描かれた木瓜の紋!すばらしい)
そして新しい屋根のお目見え
続いて箱棟を装着
台木廻りでは、水板6面、4面松良受けが新しくなっています。(松良受けは特徴ある彫刻ですね)
新しくなった見送り連子廻り。流行の構造になっています。
3面、忠臣蔵で統一彫り
伊勢込み部分の中央には、橘のデザインが施されています。溶け込むように彫刻されているのが粋ですね。(反対側は木瓜)
正面 : 護衛の士、忠義の最期 ・ 二本の白刃、最期の奮闘
右面 : 泰平破り、武士ノ奉公 / 左面 : 天下に轟く、赤穂の一閃
半松良は大きめに木取りされ、鯉の彫刻が刻まれています。
葺地・懸魚を新調
中央には、「弥栄神社」と書かれた鳥居が配されています。
デザインは継承し、厚みの増した懸魚となりました
以前の懸魚は、主後の懸魚へ
水板にも鯉の彫刻が彫られています。
今回の修理により、大屋根幅も若干広くなっているそうです。
また以前より四本柱を数センチ短くしたそうですが、その分水板の高さが上がっているので大屋根の高さは以前と変わらず。
しかし、小屋根は水板の分高さが上がっている為、背丈も以前より高くなっているとか。
四本柱を短くした為に、以前より重量感が増した様に見受けられました。